4. 働く70歳代はどのくらいいるのか
年金の受給額が少なくても、働くことによって生活費を賄えます。では、実際に働いている70歳代以上の人はどのくらいいるのでしょうか。
70歳代以上の就業率推移は以下のとおりです。
4.1 70歳以上の就業率
- 2011年:13.1%
- 2012年:13.1%
- 2013年:13.1%
- 2014年:13.4%
- 2015年:13.7%
- 2016年:13.7%
- 2017年:14.5%
- 2018年:16.2%
- 2019年:17.2%
- 2020年:17.7%
- 2021年:18.1%
年々就業率は増えており、直近では70歳代以上の約5.5人に1人が働いています。特に、男性の就業率は25.6%と高くなっています。
5. 選択肢の多い老後を目指そう
70歳代以降の貯蓄や年金受給額、生活費は世帯によってさまざまです。
お金に余裕のある世帯では、趣味に時間やお金をかけたり好きな仕事を続けたりと、主体的に生活スタイルの選択ができるでしょう。
お金に余裕のある老後を送れるかどうかは、若い頃からの行動にかかっています。
貯蓄以外にも、「毎月コツコツつみたて投資をおこなう」、「収入をあげて年金受給額を増やす」、「長く働き続けられるキャリアを考える」など方法はさまざまでしょう。
今回の記事を参考に、自分にあった方法で豊かな老後を送るための計画をスタートしてみてください。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)」
- 厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」
- 総務省統計局「2.高齢者の就業」
苛原 寛