2.3 【老齢年金世代】みんな厚生年金をいくらもらっているのか
2.4 厚生年金の「平均月額・年額」
- 男性:月額16万3380円・年額196万560円
- 女性:月額10万4686円・年額125万6232円
- 全体:月額14万3965円・年額172万7580円
グラフで見ると、男性のボリュームゾーンは「月額17万円以上18万円未満」となっている一方で、女性のボリュームゾーンは「月額9万円以上10万円未満」です。
ボリュームゾーン前後の厚生年金を受け取っている男性は、年金年収200万円を超えますが、女性でボリュームゾーン付近の年金を受給している場合、年金年収は120万円前後となります。
厚生年金の受給額は、現役時代の年収や勤続年数などによって個人差が出ます。
いまの老齢年金世代の女性は、結婚や出産、育児、介護などを理由に専業主婦になったり、扶養内のパートタイマーとして働いたりした人が多い世代です。
現役時代の男女の就労環境の違いが、こうした厚生年金受給額の男女差の背景の一つであることは確かでしょう。
仕事と育児や介護の両立を支援する制度も整いつつあるこんにち。出産後もフルタイム勤務を続ける女性が増えています。今後は女性の働き方の変化とともに、厚生年金の男女格差も徐々に小さくなっていくことが考えれられそうですね。