1. 厚生年金と国民年金から天引きされるのは税金と社会保険料

老後に受け取る年金にも、所得税や住民税がかかります。

65歳前に受け取る年金にも課税はありますが、老齢基礎年金が加算される65歳以降は年金額が増えるため、税金がかかるケースが多くなります。

所得税や住民税の課税対象者は、年金から税金が源泉徴収されます。

また、国民健康保険料(75歳以上の人は後期高齢者医療保険料)や介護保険料も65歳以降に支給される年金から天引きされます。

社会保険料を年金から天引きすることを「特別徴収」、口座振替や銀行振込によって支払うことを「普通徴収」といいます。

ただし、年金額が少ない人は社会保険料の年金からの天引きはありません。具体的には、次に該当するケースなどです。

  • 1年間の年金額が18万円未満
  • 国民健康保険料や介護保険料の合計額が年金受給額の2分の1を超える

所得税や住民税は一定所得のある人が対象となりますが、社会保険料は原則全員にかかります。