3. 男性のうち「老齢年金が15万円以上」は何割か
これまでの内容から、男性のうち「老齢年金が15万円以上」の割合を算出してみます。
男性の厚生年金受給者は1082万8213人、このうち老齢厚生年金(老齢基礎年金を含む)を15万円以上受給しているのは、64.2%でした。
男性の半分以上は、平均支出額の目安である「約15万円」を年金収入でカバーできるようです。
とはいえ、厚生年金の受給額が現役時代の働き方に左右されるという性質上、個人差が生まれるためだれもが安心できるわけではありません。
厚生年金の決まり方について、もう少し詳しく見ていきましょう。
4. 老齢厚生年金の金額はどのように決まるのか
最後に厚生年金保険料の計算方法を見ていきましょう。
4.1 厚生年金の計算方法
A:2003年3月以前の被保険者期間
- 平均標準報酬月額×7.125/1000×2003年3月までの被保険者期間の月数
B:2003年4月以降の被保険者期間
- 平均標準報酬額×5.481/1000×2003年4月以降の被保険者期間の月数
A+Bが老齢厚生年金の報酬比例部分となります。
もし将来の年金額を増やしたい場合、報酬アップや加入期間の延長がカギになることがわかります。
報酬があがれば支払う保険料が増えますが、その分将来の年金に直結するのです。