1. 日本の公的年金制度の基本構造について
まずは簡単に年金制度をおさらいしておきます。
日本の年金制度は国民年金（基礎年金）と厚生年金の2階建制度が採用されており、基本的には65歳から受給となります。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
1階部分＝国民年金（基礎年金）
- 加入対象：日本に住む20歳から60歳未満の方
- 保険料：一律（年度によって変更が入ります）
- 年金額：令和5年度の年額79万5000円（満額）✕調整率（480カ月に未納期間がある場合は差し引かれます）
2階部分＝厚生年金
- 加入対象：主に会社員、公務員など
- 保険料：報酬比例制（毎月の報酬により決定）
- 年金額：加入期間や納付保険料によって決定。国民年金に上乗せで支給
お勤めの形態などによって、加入する年金が異なります。一般的には国民年金だけを受給するよりも、厚生年金を上乗せで受け取る方が金額は多くなります。
