深刻な少子化問題に対し、岸田首相は子育て予算を倍増し出生率の回復を図る「異次元の少子化対策」を打ち出しました。

低所得子育て世帯への給付金にも注目が集まっています。

一方、近年のライフスタイルの多様化も影響し、日本人の生涯未婚率は男女ともに増加傾向にあります。

結婚する・しないは個人の自由であり、将来を見据えて自身の人生観に合った選択を行うことが重要です。

この記事では、独身女性のライフスタイルに着目し、独身女性の割合や平均貯蓄額、収支の状況について解説します。

独身女性はどのくらいいる?

結婚をせず、生涯独身を貫く人の割合はどのくらいいるのでしょうか?

男女別に見た、生涯未婚率の割合を見ていきましょう。

独身女性の割合は17.8%

2022年6月に内閣府より発表された「令和4年版 少子化社会対策白書」によると、50歳時点での未婚割合の推移は年々上昇しています。

出所:内閣府「令和4年版 少子化社会対策白書」をもとに筆者作成

50歳時点での未婚率は、2020年で男性で28.3%、女性で17.8%となっています。

50年前の1970年には男性1.7%、女性3.3%であることから、未婚率は大幅に上昇しているといえます。

8割以上が「いずれ結婚するつもり」

同調査における「結婚をめぐる意識等」では、「いずれ結婚するつもり」と回答した未婚者(18~34歳)の割合は、男性で85.7%、女性で89.3%となっています。

結婚を拒絶しているわけではなく、結婚したい気持ちは持っているといえます。

25~34歳の未婚者の「結婚しない理由」は、以下のような回答です。

  • 適当な相手にめぐり合わない
  • まだ必要性を感じない
  • 結婚資金が足りない
  • 自由さや気楽さを失いたくない

また、過去の調査と比較すると、「異性とうまく付き合えない」や「仕事にうちこみたい」という理由が増加傾向にあるといわれています。