3. きゃーへん

beeboys/shutterstock.com

「きゃーへん」は、奈良県でよく使う言い回しなのだとか。

関西弁には、「~さん」が「~はん」のように、サ行からハ行へと音韻が変化するケースがよくあります。

「きゃーへん」という言い回しが生まれたきっかけは定かではありませんが、動詞を否定するときに使う「~しない」が「~せん」、「~へん」へと姿を変え、「来やしない」→「来やせん」→「きやへん」→「きゃーへん」となったのではという考え方も。

音韻の変化から関西弁の「来ない」のバリエーションの多さを考えるのも、おもしろそうですね。

4. きーひん

「きーひん」は、京都市や八幡市など、京都府南部の地域でよく使用する言い回しです。

なかには、京都の年配の方が使っているイメージがあるとの意見もちらほら。

「来ない」の「来」の部分だけでなく、「~ない」の部分も、関西弁だとハ行で「~ひん」「~へん」と変化するのは興味深いですね。