3. 「ストック」をやめた

コロナ禍でストックを持たないリスクも話題になりましたが、一方で過剰なストックはコロナ禍を機にやめたという節約上手さんも。

「ストックが多すぎると在庫を把握できなくなるうえ、収納も圧迫します。今回防災を兼ねてストックを見直したら、もう使っていないシャンプーや賞味期限切れのストックが出てきて、もったいないことをしたなと気づきました」(Tさん・39歳)

お金が貯まらない人の特徴として、日用品のストックを持ちすぎるということがあげられます。食品と違って腐らないため、特売やセールなどでまとめ買いしないと損をすると思ってしまうのです。しかし、結局使い切れなかったり、無駄にしてしまったりしては元も子もありません。防災対策も考慮しつつ、買うのは普段使いできるローリングストック分にとどめるなど、ストックの量やバランスを見直してみるのもおすすめです。

4. 無駄買いをやめて時間を有効活用するのがコツ

節約上手な主婦たちは、消費や家事も「自分にとって無駄になる」ものをうまく減らし、貯金につなげていることが分かりました。無駄買いを防げば、それだけで支出を減らすことができます。時間に余裕が生まれることで、さらなる節約に取り組んだり、副業に挑戦したりと、プラスアルファの行動にも出やすくなるわけですね。

お金を貯めるためには、「自炊も仕事もやらなくては」とプラスすることばかり考えてしまいがちですが、「やめること」に目を向けてみると、ぐっと生活しやすくなるかもしれません。この機会に、自分の貯金とライフスタイルのバランスについて考えてみてはいかがでしょうか。

貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

参考資料

中川 雅美