株式を買う際、配当や優待だけでなく、気になるのが「株価の変動」でしょう。
配当や優待を受けとっていても、株価の変動は社会情勢や企業業績などによって時に大きく動き、リターンに影響を与えるもの。
株式投資において、「株価の値上がり・値下がり」は見逃せない要因です。
今回は商船三井(9104)について、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。
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1. 商船三井の配当金のリターンはいくらか
商船三井の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2022年3月期の期末配当と2023年3月期の中間配当」の計2回を受け取ることができます。

出所:株式会社商船三井「2023年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年2月21日
- 株式の取得価格:3053円(取得日の終値)
- 2022年3月期・期末配当:900円
- 2023年3月期・中間配当:300円
- 100株ベースの配当金のリターン:12万円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
2. 商船三井の株主優待のリターンはいくらか
商船三井は「毎年3月31日現在及び9月30日現在」100株以上所有する株主に、下記のような優待を提供しています。
- 客船「にっぽん丸」で実施する一般募集のクルーズご優待を1クルーズお一人様2枚まで提供。
- 9月期のみフェリーサービス「さんふらわあ」のフェリーサービスで利用できる共通クーポン券を提供。
詳しく確認しましょう。
2.1 商船三井「にっぽん丸」の優待内容(3月期・9月期)
- お一人様1枚ご利用でクルーズ料金の10%割引(ただし30日以上のクルーズについては3%割引)
- お一人様2枚ご利用の場合、旅行代金を20%割引(ただし30日以上のクルーズについては6%割引)

出所:株式会社商船三井「株主優待制度」
2.2 商船三井「にっぽん丸」の優待券の送付枚数(3月期・9月期)
- 100株以上1499株未満:2枚
- 1500株以上2999株未満:4枚
- 3000株以上:6枚
また、9月期のみのさんふらわあのフェリーサービスでご利用いただける共通クーポン券は以下の通り。
2.3 商船三井「さんふらわあ」の優待内容(9月期のみ)
- 大人運賃から1名1乗船(片道)につき、5000円割引(小児運賃、貨物運賃や法人料金には適用外)
- 有効期間は毎年1月1日~12月31日の1年間
2.4 商船三井「さんふらわあ」の優待券の送付枚数(9月期のみ)
- 100株以上1499株未満:1枚
- 1500株以上2999株未満:2枚
- 3000株以上:3枚
今回の検証は100株保有を想定しているため、受け取る優待券は「にっぽん丸」で4枚、「さんふらわあ」1枚です。
客船「にっぽん丸」の商品の中で、たとえば「にっぽん丸ファミリークルーズ」というクルージングツアーの場合、料金は10万8000円~となっており、概算で1枚1万800円の経済価値と想定します。
そのため、優待のリターン4万8200円です。
3. 商船三井の株式投資のトータル・リターンはいくらか
以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。
次に、株価変動によるリターンを計算します。
- 株式の取得日:2022年2月21日
- 株式の取得価格:3053円(取得日の終値)
- 取得から1年後の日付:2023年2月21日
- 1年後の株価の終値:3455円
- 100株ベースの株価変動によるリターン:+4万200円
そして最後に、トータル・リターンを計算します。
- 配当金のリターン:12万円
- 株主優待のリターン:4万8200円
- 株価変動によるリターン:+4万200円
- トータル・リターン(金額ベース):+20万8400円
- トータル・リターン(%ベース):+68.3%
トータル・リターンは金額ベースで+20万8400円でした。
4. 商船三井の配当金推移を確認
商船三井の株式の年間リターンは+68.3%でした。
株価、配当金と優待とすべて利益が出ており、特に配当金の利益が大きくなりましたね。
最後に商船三井の過去20年間の配当金推移を確認しましょう。

出所:株式会社商船三井「配当方針・実績」
配当金・優待・株価とそれぞれの要素を確認すると、どのような影響が株式投資のリターンにあらわれているかわかりやすいでしょう。
今回確認した通り、株式投資の際は配当や優待だけでなく、株価水準についてもきちんと確認してみてください。
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参考資料
宮野 茉莉子