3. 女性が考えたい老後資金対策3つ

老後生活に十分な貯蓄がない状態で月10万円の厚生年金を受給しても、生活に窮するかもしれません。

現役時代から老後資金の対策を検討しましょう。

3.1 女性が考えたい老後資金対策1.定年後も働く

定年後も働けば年金に頼る期間を減らすことができます。

また、厚生年金の加入期間が長くなり、受給できる年金額が増加します。

会社員として働けば会社の健康保険に加入でき、病気や事故の時に医療費の負担を抑えられます。

内閣府「令和4年版高齢社会白書」によると、60歳以降の女性の就業率は以下のとおりです。

  • 60~64歳:60.9%
  • 65~69歳:40.9%
  • 70~74歳:25.1%
  • 75歳以上:7.0%

年金を受給できる65歳以降も多くの女性が働いていることが分かります。

3.2 女性が考えたい老後資金対策2.年金の繰下げ受給

定年後に働くこととセットで考えたいのが年金の繰下げ受給です。

65歳から受給せず、66歳以降75歳までの間で受給する方法です。繰下げ受給を選択すると、増額した年金を受給できます。

増額率は最大で84%で、毎月受給する年金額を大幅に増やすことが可能です。ただ得かは個人差があるので慎重に検討しましょう。

3.3 女性が考えたい老後資金対策3.iDeCoに加入する 

iDeCoは個人型確定拠出年金と呼ばれる私的年金で、厚生年金とは別に給付を受けることができます。

毎月、自分で決めた掛金を拠出し、運用方法を選んで運用します。

60歳以降に掛金と運用益の合計額を受給できます。

運用益は非課税、掛金は全額所得控除の対象といった税制上のメリットがあります。

運用はリスクがあるので、まずは情報収集を行いましょう。