まいばすけっと vs. セブンイレブン。都心で便利なのはどちらか

コンビニにとって脅威となるか「まいばすけっと」

「まいばすけっと」をご存知でしょうか。「まいばすけっと」はイオングループの小型店です。街中のそれほど広くない敷地にも店舗があり、生鮮食品が並びます。最近ではコンビニとうまく使い分ける消費者も出てきています。

コンビニの間隙を突く、まいばすけっと

「まいばすけっと」はイオングループの小型店事業のうち、ミニストップ、オリジン東秀などと並んで展開される小型店です(2018年2月期からはSM事業に移行)。「まいばすけっと」の店舗数は2017年2月末時点で637店舗。すべてが直営店舗です。

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「まいばすけっと」の店舗立地は、東京都や神奈川県、北海道を中心に展開されており、街中でも「よくぞここに出店した!」とも思えるほど狭いロケーションで店舗が展開されているケースもあります。一般的なコンビニエンスストアの店舗フォーマットでは難しい立地でも適応しています。

「まいばすけっと」はミニストップの店舗数が約5,200店舗、またコンビニ最大手のセブン-イレブンが国内に2万店弱あることなどを考慮すれば、まだまだ規模は小さいといえるでしょう。

しかし、最近「まいばすけっと」の使い方を消費者も習熟してきたともいえるケースも増えています。

「便利な冷蔵庫」ともいえる店舗、まいばすけっと

上場企業の役員経験もあり、現在は関西からの単身赴任で東京に暮らす60代のビジネスエグゼクティブA氏は次のように言います。

「以前は帰りが遅くなることがあるときには近所のセブンイレブンといったコンビニで総菜を買うことも多かったですが、最近はおもに”まいばす”(まいばすけっと)で買い物をしています。冷蔵庫に何もないと不安な性格でしたが、最近では冷蔵庫には飲み物しか入っていないといってもよい状況です。夜に小腹がすいても”まいばす”に行けば大抵のものはそろいます。冷蔵庫の代わりに使っています」

まいばすけっとを消費者はどうとらえるのか

コンビニの方が店舗も多く、品ぞろえも多く便利では?という質問にはA氏は次のように答えます。

「コンビニは何でもそろうので申し分ないですが、商品の値段が高く見えてしまいます。その点、”まいばす”はトップバリュの商品もあって手ごろ感があります。私も還暦を過ぎましたが、店舗に来客している層を見渡すと年齢層は高く見えますよ。高齢になると遠くの何でもあるスーパーよりも近くの店舗ですからね」

まいばすけっとはコンビニにとって脅威となるのか

「まいばすけっと」の店舗展開に関しては現在は一部の都道府県に限られていますが、店舗立地を見るとそれぞれが隣接した店舗も多く、イオングループ内での物流システムを考えても効率的です。

また、コンビニとは違って24時間営業ではないので運営に関しては人手の調達などもハードルが低いようにも見えます。

店員のオペレーションに関しても、スーパーのレジが基盤となっているのでコンビニのように複雑な処理が含まれていません。店舗運営が非常に効率的ともいえます。

「まいばすけっと」は現在は直営店のみですが、フランチャイズ方式が機能するのかも含めて今後の展開次第ではこれまで便利一辺倒で普及してきたコンビニにとってはベンチマークすべき業態となるかもしれません。

まとめにかえて

いかがでしたでしょうか。今後、日本の少子高齢化、都心回帰、また年収アップが大きく期待できない状況の中で、手ごろに身近な買い物で済ませたいという層は今後も増えていくかもしれません。そうなったときには、これまで「便利であれば多少高くてもよい」という消費者がシフトしていっても不思議ではありません。まいばすけっとの今後の展開に注目です。

LIMO編集部

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