厚生労働省が2022年9月9日に公表した「2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況」によれば、65 歳以上の人がいる世帯は2580万9000世帯で、全世帯の49.7%を占めています。
1986年には65歳以上の世帯は26.0%だったことを考えると、35年間でおよそ2倍に増加していることがわかります。
また、徐々に高齢者世帯における単独世帯が増えており、高齢者をめぐる家庭環境は変化していることがわかりますね。
同資料によると、2021年の65歳以上世帯における単独世帯が占める割合は「28.8%」。1986年の13.1%と比較すると、割合にして2倍以上に増えているのです。
最近では60歳代以降も働き続ける方が多いですね。これが70歳代になると、さすがに体力などの問題もあり、仕事を引退する方が多いのが実情でしょう。
とはいえ、この先の「暮らしとお金」にまつわる漠然とした不安を抱えている方も多いはずです。物価上昇はいつまで続くのか、年金はいくらもらえるのか…。
このように様々な不安があるシニア世代ですが、今回は70歳代の方にスポットをあて、おひとりさま世帯の貯蓄状況、年金受給額についてみていきたいと思います。