3.「夫婦 or 独身」ひと月の年金受給額を比較

一人あたりの年金受給額がわかったところで、ここでは「夫婦 or 独身」のひと月の受給額をみてみましょう。

3.1 夫婦世帯

  • 夫婦とも厚生年金:26万8066円(夫:16万3380円+妻:10万4686円)
  • 夫が厚生年金+妻が国民年金:21万7726円(夫:16万3380円+妻:5万4346円)
  • 夫が国民年金+妻が厚生年金:16万3699円(夫:5万9013円+妻:10万4686円)
  • 夫婦ともに国民年金:11万3359円(夫:5万9013円+妻:5万4346円)

3.2 独身世帯

  • 男性・厚生年金:16万3380円
  • 男性・国民年金:5万9013円
  • 女性・厚生年金:10万4686円
  • 女性・国民年金:5万4346円

夫婦世帯という場合、夫が厚生年金に加入していれば20万円を超えますが、夫が国民年金の場合10万円台となります。

女性の厚生年金が少ないのは、結婚や出産を機に配偶者の扶養に入り、結果的に厚生年金の加入期間が短くなるケースが多いためと考えられます。

扶養内でパートをする方も多いですが、近年では厚生年金(社会保険)の適用が拡大されています。

  • 2016年10月~:従業員500人を超える規模の企業で、一定条件を満たす方
  • 2017年4月~:従業員500人以下で労使合意に基づき申し出をする企業に所属し、一定の要件を満たす方
  • 2022年10月~:従業員数100人超規模の企業、一定条件を満たす方
  • 2024年10月~:従業員数50人超規模の企業で、一定の要件を満たす方

勤務先や働き方次第では、厚生年金へ加入し、将来の年金額を増やすことも可能です。

一方、独身世帯では、厚生年金で10万円台、国民年金では5万円台です。

年金のみで生活するのは厳しいので、早いうちから老後に向けて準備を検討するといいでしょう。