株式市場の振り返り-日経平均はわずかに反発、売買代金は連日の2兆円割れ

2017年7月13日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,099円(+1円、+0.01%) わずかに反発
  • TOPIX 1,619.1(▲0.2、▲0.01%) わずかに続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,177.6(▲5.9、▲0.5%) 続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:882、値下がり銘柄数:994、変わらず:145
  • 値上がり業種数:16、値下がり業種数:17
  • 年初来高値更新銘柄数:97、年初来安値更新銘柄数:17

東証1部の出来高は17億3,957万株、売買代金は1兆9,815億円(概算)となりました。出来高は前日より大幅増加となりましたが、売買代金は横ばいでした。

NY市場での最高値更新というニュースがあったものの、円高が進んだこともあり、出来高は19日連続で20億株未満になるなど積極的な売買は見られなかったようです。なお、売買代金は連日で2兆円を下回りましたが、これは5月29~30日以来となっています。

このような中、日経平均株価は寄り付き直後に一時+85円高となるなど高く始まりましたが、次第に上げ幅を縮小していきました。後場に入ると、今度は逆に一時▲36円安となる場面が見られ、その後は前日終値を挟む攻防が続いたまま引けています。結局、わずかですが反発となりました。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、最後は若干のマイナスに沈みました。

東証マザーズ総合指数は続落、売買代金は37日連続の1,000億円超

東証マザーズの出来高は9,987万株、売買代金は1,411億円となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金は増加しています。ただ、売買代金は37日連続の1,000億円超を維持しましたが、盛り上がりに欠けた商いだったと言えましょう。

また、総合指数も続落となり、1,200ポイント回復に向けて足踏み状態が続いています。個人投資家の資金流入が戻ってくるのか、今後の動向が注目されます。

三菱UFJなど銀行株が連日の大幅下落、中外製薬が3日連続の年初来高値更新

個別銘柄では、円高進行などを背景に、マツダ(7261)やSUBARU(7270)など自動車株の一角が大幅安となり、ブリヂストン(5108)も大きく値を下げました。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株が連日の大幅下落となっています。

その他では、しまむら(8227)が値を下げて年初来安値を更新し、ヤマトホールディングス(9064)も連日の安値更新となったのが注目されました。

一方、東京エレクトロン(8035)が急騰し、日本電気硝子(5214)も+6%超高となる爆騰でした。

また、ソニー(6758)が堅調に推移して年初来高値を更新し、吉野家ホールディングス(9861)も再び高値を付けています。その他では、中外製薬(4519)が大幅高となり、3日連続で高値更新となりました。

新興市場では、リミックスポイント(3825)が一時▲10%安となる連日の急落となり、アンジェス(4563)は暴落となりました。また、インターネットインフィニティー(6545)やサイバーステップ(3810)も急落して引けています。

青山 諭志