NISAは商品ではなく制度

NISAもつみたてNISAも、商品ではなく制度です。

そのため、つみたてNISAを始める場合は商品選択が必要です。

NISAは株式や投資信託の中から選ぶことができますが、つみたてNISAは金融庁が定めた基準の中で、長期の分散投資に適した投資信託の中から選択できます。

運用期間は最長20年ですが、20年以内に現金化することも可能です。

長い期間続けたからといって、必ず利益が出るわけではありませんので、自分の目標に達した段階で利益確定することも大切です。

つみたてNISAは有効?シミュレーションしてみよう

ここではつみたてNISAでの運用成果をシミュレーションしてみます。

3%で運用できた場合

  • 毎月の積立金額:3万円
  • 想定利回り(年率):3%
  • 10年間運用
  • 元本:360万円

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

10年間で積み立てた金額は360万円ですが、分配金を再投資し運用すると、計算上419万2243円となります。

さらにつみたてNISAで積み立てた場合、運用益に所得税や住民税もかかりません。

もう一つのパターンでシミュレーションしてみましょう。

5%で運用できた場合

  • 毎月の積立金額:3万円
  • 想定利回り(年率):5%
  • 10年間運用
  • 元本:360万円

上記のシミュレーションでは、運用の結果360万円が465万8468円となります。

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

毎年の利回りが同じではなくとも、運用を始めることで期待はできます。

また、複利の効果は期間が長くなるほど大きくなります。

運用益がなるべく大きくなったとき、目標に達した段階で、現金化することが大切です。

とはいえ、「そんな簡単に運用なんて、うまくいくわけない!」と言われる方もいらっしゃるでしょう。

おっしゃる通りです、しかし、運用には方法があります。

「一括運用」と「積立運用」は違います。

同じ商品で運用しても、「一括運用」では損失が出て、「積立運用」では利益が出る場合がありますし、その反対もあります。

「一括運用」では、なだらかな上昇を目指しましょう。

「積立運用」は値動きが大きな金融商品で、将来上昇するもの、将来上がるのであれば、一時的に運用商品の価額が下がってもいいのです。