株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反落、売買代金も2兆円割れ

2017年7月12日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,098円(▲97円、▲0.5%) 3日ぶり反落
  • TOPIX 1,619.3(▲7.8、▲0.5%) 3日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,183.6(▲2.1、▲0.2%) 4日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:570、値下がり銘柄数:1,306、変わらず:145
  • 値上がり業種数:4、値下がり業種数:29
  • 年初来高値更新銘柄数:113、年初来安値更新銘柄数:7

東証1部の出来高は14億8,042万株、売買代金は1兆9,817億円(概算)となりました。出来高は前日より微増となりましたが、売買代金は小幅減少でした。値嵩株の取引が減少したためと見られますが、売買代金は6月26日以来の2兆円割れとなっています。なお、出来高は18日連続で20億株未満になるなど、薄商いが続いています。

このような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。特に、後場に入ると下げ幅を拡大し、一時▲134円安まで売られる場面が見られました。その後はやや挽回したものの、3日ぶりの反落となり、終値でも20,100円を割り込んで引けています。なお、TOPIXも同じような値動きでした。

東証マザーズ総合指数は4日ぶり反落、売買代金は36日連続の1,000億円超

東証マザーズの出来高は1億3,616万株、売買代金は1,178億円となりました。出来高は前日より小幅増加となりましたが、売買代金は減少しています。売買代金は36日連続の1,000億円超を維持しましたが、盛り上がりに欠けた商いだったと言えましょう。

なお、総合指数も4日ぶりの反落となりましたが、小幅下落に止まっています。個人投資家の資金流入が戻ってくるのか、今後の動向が注目されます。

三菱UFJや野村HDなど金融株が総じて下落、ソニーと日立製作所は連日の高値更新

個別銘柄では、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が大幅安となり、アサヒグループホールディングス(2502)も大きく値を下げました。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や野村ホールディングス(8604)など金融株が軒並み売られ、トヨタ自動車(7203)など自動車株も冴えない値動きでした。

その他では、ヤマトホールディングス(9064)が年初来安値を更新したことが目を引きました。

一方、ソニー(6758)と日立製作所(6501)が連日で年初来高値を更新し、信越化学工業(4063)も値を上げました。また、中外製薬(4519)も続伸して高値更新となっています。

新興市場では、串カツ田中(3547)が取引時間中に年初来高値を更新しましたが、その後は売りに押されて安く引けました。また、リミックスポイント(3825)が急落したことが目を引いています。

青山 諭志