厚生年金と国民年金「男女差・個人差」を最新データで確認！

1. 国民年金「だけ」で暮らすことは、非現実的に近い

国民年金は原則20歳以上60歳未満の日本国内に居住するすべての人に加入義務があります。

年金保険料が一律（※）であるため、将来受け取る年金額には大きな個人差が生じにくい傾向があります。ただし、年金保険料を納めていない期間あれば、その月数に応じて減額されるしくみです。

※国民年金保険料（2022年度・月額）：1万6590円

1.1 国民年金「みんないくらもらっているのか」

厚生労働省「令和3年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、国民年金の年金月額は全体平均で5万6368円。男女別の平均月額は以下の通りです。

• 男性：平均5万9013円
• 女性：平均5万4346円

• 1万円未満：7万27人
• 1万円～2万円未満：28万4152人
• 2万円～3万円未満：90万3006人
• 3万円～4万円未満：274万9550人
• 4万円～5万円未満：463万6048人
• 5万円～6万円未満：791万730人
• 6万円～7万円未満：1500万3006人
• 7万円以上：187万2466人

この金額から税金や社会保険料などが差し引かれるため、国民年金だけで暮らすことはほぼ困難と言ってよいでしょう。

国民年金にしか加入していない方（自営業・フリーランスなど）は、できるだけ早い時点で、老後生活に向けたマネープランを立てることおすすめします。

「年金を増やす」点に着目するのであれば、まずは付加年金保険料の納付、もしくは国民年金基金への加入を検討するのも一案です。