この記事の3つのポイント
- 厚生年金の男女全体平均月額は14万3945円(2021年度)だが、個人差が大きい
- 「ねんきん定期便」に記載されるねんきん見込み額は「額面」
- 老後の年金からも「天引きされる」税や保険料があり、手取りが想定外に低くなることも
日本の公的年金は、1階部分の国民年金と、2階部分の厚生年金から成り立つ「2階建て」の制度。会社員や公務員などが国民年金に上乗せして加入するのが厚生年金です。
厚生年金は、現役時代の収入が年金加入期間とともに老後の受給額を左右します。2021年度の月額平均は、男女全体で14万3965円ですが、個人差・男女差も大きいです。
さて、この平均額をクリアする「月額15万円」を受給できれば、老後は安泰と言えそうでしょうか。
老後の暮らしに必要なお金には世帯差があるでしょう。しかし「老後の年金は、額面通りに受け取れない」点も知っておく必要がありそうです。その理由とは……?
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