2023年につみたてNISAをはじめる人の注意点2つ

では、現行のつみたてNISAにはどのような影響があるのでしょうか。

2023年につみたてNISAをはじめる人が知っておくべき注意点をまとめました。

出所:LIMO編集部作成

注意点1.つみたてNISAは2023年で買付終了。年間の非課税投資枠の変更に注意

2022年12月23日に閣議決定された令和5年度税制改正の大綱によれば、つみたてNISAの新規買付は2023年12月31日に終了し、2024年1月1日以降は新規買付ができません。

2023年からつみたてNISAをはじめる場合、2023年12月23日までは現行のつみたてNISA制度の下で、年間の非課税枠が40万円に限定されます。

しかし、2024年以降の買付について、新NISAの「つみたて投資枠」を利用する場合、年間投資枠の上限は120万円に変更されます。

したがって、2023年中で上限額40万円で投資し、もし2024年以降は投資額を増やすとなると、投資額も変わってきます。

新NISAの非課税投資枠を利用したいという方もいるでしょう。一方で、投資額を増やせば抱えるリスクや家計に与える影響も変わってきます。家計や貯蓄のバランスをみて運用を考えましょう。

注意点2.新NISA後のつみたてNISA枠は外枠。制度の違いの理解を

金融庁「新しいNISA」によると、新NISAと現行のつみたてNISA制度との関係について、次のような方針が示されています。

2023年12月31日をもって、つみたてNISAの新規買付はできなくなりますが、それまでに買付した商品は「新NISAの枠の外で」現行制度の取り扱いが継続されます。

現行のつみたてNISAと新NISAの「つみたて投資枠」では、非課税期間が異なります。

したがって、2023年12月31日までに購入した商品の非課税期間は20年間ですが、2024年以降に新NISAの「つみたて投資枠」で購入した商品は無期限です。

2023年につみたてNISAを開始する人は2024年以降、旧制度と新制度の取り扱いの違いをしっかり理解しておく必要があります。