4. 効率よく資産を増やすコツは?
効率よく貯蓄を増やしていくには、「お金を働かせる」という点を意識してみてください。
例えば、同じ毎月3万円ずつ貯金をしたとしても、どういった方法を取るかによって結果は大きく変わってきます。
預貯金で毎月3万円を20年間貯めた場合、720万円貯まります。(3万円×12カ月×20年)
一方で、金融商品を活用し、年利5%で20年間運用ができた場合、およそ1200万円貯まります。(金融庁「資産運用シミュレーションを使用」)
もちろん、メリットだけでなくデメリットも含めて考える必要はありますが、同じ金額を同じ期間積み立てた結果、約500万円もの差になっています。
いかに効率よくお金を増やしていくかが、資産を増やすために重要だということは感じ取っていただけたのではないでしょうか。
5. まとめにかえて
もちろん効率よく資産を増やすといっても、目的や手段などは人それぞれです。
ですが、2022年より高校の授業で資産運用が取り扱われたり、つみたてNISAの制度が大きく変わろうとしたりしているなど、間違いなく「資産運用」は今後を生き抜く上での重要なポイントになるはずです。
まずは、自分にとって何があっているのかを知ることから始めるのがよいでしょう。
参考資料
- 国税庁「令和3年(2021年)分民間給与実態統計調査」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」家計調査 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表 <貯蓄・負債>貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高 8-2 年間収入階級別 二人以上の世帯・勤労者世帯 年次 2021年 (e-stat.go.jp)
- 金融庁「資産運用シミュレーション」
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
荻野 樹