4. 醤油を分量通りに入れたのに味が濃い気が・・・
日本の食卓には欠かせない調味料である醤油。実は関東では濃口、関西では薄口、九州では甘口と、地域によって醤油の味が若干異なることがあります。
そのため関東の方のレシピで関西の方が醤油を使った料理を使うと、味が濃くなることがあるのです。
どの地域の醤油も黒っぽい液体で、見た目にほとんど差がないのも違いに気づきにくい原因の1つ。
料理サイトに「濃口醤油を使います」と書いてあればよいのですが、単に「醤油を使います」だけだと、自宅にある醤油を無意識のうちに使ってしまいますよね。
関西で薄口醬油が広まった理由には、日本酒・小麦・食塩の産地が近くにあったことや、寺社仏閣がたくさんあり、精進料理において色の濃い料理が避けられていたことなどがあると考えられています。
地域ごとの歴史や、盛んに生産されている食材などが背景となり、日本各地で使われる醤油が異なるとは興味深いですね。
5. 食パンは何枚切りのものを使う?
トーストやパングラタンなどでよく使用する食パン。関西では4~6枚切りと厚みのあるもの、関東をはじめとした東日本では6枚や8枚など比較的薄めの食パンが好まれる傾向にあります。
関西のスーパーだと薄い食パンの品数が少なく、料理サイトに8枚切りの食パンが登場すると「薄くなるけど5枚切りの食パンを半分にするか」とひと手間加えたり、「切るのも面倒だし6枚切りの食パンをそのまま使おう」と少し考えたりすることもあるようです。
日本で食パンが普及したのは、終戦後アメリカなどが小麦を大量に持ち込んだのがきっかけと考えられています。
当初は進駐軍からの指示で日本全国8枚切りの食パンを作っていました。
関西で厚切りの食パンが広まった理由は定かではありませんが、技術の進歩により厚手の食パンでもおいしさを保てるようになり、関西圏の製パン会社が厚切りの食パンの製造を始めたのがきっかけとも言われています。
ただし、現在は薄手の食パンの方が作りやすいホットサンドの普及などにより、関西でも8枚切りの商品を見かける機会が多くなりました。
作りたい料理や自分の好みに合わせられる選択肢が増えており、もっと料理が楽しくなりそうです。
料理サイトを開いたら使用する食材をチェックしてみて!
料理サイトを開いてみると、地域によっては馴染みのない食材があったり、同じ名前の調味料でも味が異なっていたりしていて不思議ですよね。
聞きなれない食材があったら、家にあるもので代用して定番の味にしてもよいですし、通販サイト等から取り寄せて遠方の地元グルメを堪能するのもおすすめです。
レシピに載っている食材をチェックして、自分好みの料理を作ってみてください!
参考資料
太田 彩子