3. 現役世代が始めたい「資産形成のコツ」4つ
同じ60歳代でも、世帯によって大きな貯蓄の格差があることがわかりました。
老後生活に「お金」に困らない生活をするためには、できるだけ早く準備をスタートすることが大切です。ほんの数年で数千万円などのまとまった資金を用意するには、ある程度のリスクを覚悟する必要があるでしょう。
60歳代には年金以外にも、退職金、相続資産などが入る世帯が多い年代でもありますが、それらは必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません。退職金制度自体がない会社も増えています。親の資産はすべて介護費用に消えてしまった、というケースもあり得るでしょう。
これらの大型収入に過剰な期待をすることは避けたほうがよいかもしれません。老後資金は自力で作る心構えを持っておくことが大切です。
老後資金に有効な手段は主に以下の4つです。
- 公的年金を増やす(付加保険料の納付、厚生年金に加入、年金の繰下げ受給など)
- 私的年金で備える(個人年金保険やiDeCoなど)
- 貯蓄を増やす(効率的に増やすために資産運用を取り入れる)
- 60歳代も働けるキャリアプランを立てる
これらを複数組み合わせて臨むことで、長生き時代を生き抜くための解決策が、少しづつ見えてくるかもしれません。