老後も働き続ける70歳代は何割か

厚生労働省「令和4年版高齢社会白書」によれば、働く70歳代の割合は以下の通りです。

出所:内閣府「令和4年版高齢社会白書」

70歳代前半では32.6%、75歳以上では10.5%が就業していますね。60歳代ほどでないとはいえ、70歳代の就業率は上昇傾向にあります。

働くシニアを後押しする制度が整いつつあるいま。働く70歳代の割合は、今後も増えていく可能性が高いといえそうです。

まとめにかえて

今回は、70歳代・ひとり世帯の貯蓄と年金事情、そして就業率の変化について眺めてきました。

70歳代・ひとり世帯の貯蓄平均は1786万円、中央値は800万円でしたが、貯蓄の無い世帯も約25%が存在しました。

この金額や割合をどう捉えるかには個人差があるでしょう。とはいえ、歳を重ねることで健康面での不安も増えます。

少子高齢化が進むいま、老後の年金額に期待を抱くことは避けたほうが良いかもしれません。公的年金の不足は、私的年金などでカバーできると安心に繋がりますね。

貯蓄を増やすことはもちろん、長く働くためのスキルや体力を準備しておく必要もあるでしょう。病気やケガで働けなくなるリスクに対応できる不労所得(資産運用など)の必要性は、今後増していくでしょう。

シングル世帯の場合、一人分の年金と貯蓄でやりくりしていく必要があります。

ゆとりある老後を目指し、早めの資金計画を立てていきましょう。

預貯金・保険・資産運用を上手に組み合わせながら、自分に合う資産づくりの方法を見つけていけると良いですね。

参考資料

田中 友梨