2. 年金から差し引かれる社会保険料や税金がある
現役中の給与からは、社会保険料や年金保険料・税金等が天引きされています。
給与にたいしてかかるものというイメージから、年金生活になれば天引きともおさらば!と思っている人も多いかもしれません。
しかし、年金からも次の4種類のお金が天引きされます。
年金から天引きされるお金1. 健康保険料
日本は国民皆保険制度をとっているため、退職後は国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入する義務があります。
公的な医療保障を受けるために、これらの保険料は原則年金から天引きで納めることになります。
年金から天引きされるお金2. 介護保険料
40歳以上になると、健康保険にくわえ公的介護保険への加入も義務付けられます。
現役中と同じく、年金の受給がはじまっても引き続き保険料をおさめる必要があります。
仮に介護状態になり介護費用がかかっていても、保険料の支払いは続けなければなりません。
もし介護保険料の納付が滞れば、滞納期間に準じたペナルティがあり介護サービスの自己負担割合が上がってしまいます。
年金から天引きされるお金3. 個人住民税
個人住民税は、前年中(1~12月)の所得にたいしてかかります。
一定水準以上の所得があれば年金から天引きされますが、水準に満たない場合は非課税となり支払いが免除される人もいます。
年金から天引きされるお金4. 所得税および復興特別所得税
所得税の対象にも一定の水準があり、年金収入が多いと所得税も発生することがあります。
例外として、遺族年金や障害年金を受給している場合は非課税になります。
これらの各種天引きの存在を知らなければ、年金の額面金額と手取りの差にがっかりしてしまうでしょう。