3. 加給年金の受給例

例えば、65歳の夫(厚生年金38年加入)と年下の妻62歳(厚生年金に10年加入)、子が20歳超えの場合、夫は65歳から老齢厚生年金と老齢基礎年金を受け取ることができます。

その老齢基礎年金を受け取った時点から、加給年金を受け取れるようになります。

2022年4月からの加給年金の額は、以下のとおりです。

出所:日本年金機構「加給年金額と振替加算」を参考に筆者作成

さらに上記の加給年金額に加え、受給権者の生年月日に応じた特別加算額があります。2022年4月からの金額は以下のとおりです。

出所:日本年金機構「加給年金額と振替加算」を参考に筆者作成

夫の老齢厚生年金と老齢基礎年金は生涯受給できますが、妻が65歳になるまでの加給年金として、22万3800円と特別加算額16万5100円の最大総額38万8900円が受給できます。

月額で考えると、3万円強が増えることになります。

その後、妻が65歳になると夫は加給年金を受け取ることができなくなります。というのは、妻が老齢厚生年金と老齢基礎年金を受け取ることができるようになるからです。