4. 新しい帰省の形? 流行りもの好きな義母

Dさん(愛知在住・42歳女性)のケース

  • 夫:43歳、子供:15歳、13歳
  • 妻の実家:岐阜
  • 義実家:福井

「今年は上の子が高校受験を控えているので、ただでさえ健康に気をつかっていたのに、新型コロナの流行で本当に疲れました。外出もなるべく控えて、休校で遅れた分の勉強を取り戻すのに親子で必死だった記憶しかありません。そんなこともあり『無事に受験が終わるまでは帰省できません』って義母に伝えたら、渋々だけど了承してくれたみたいでした。

それから数週間後、『うちとお揃いの年越しそばとおせち料理がお家に届くように手配したから! 大晦日と元旦はZoomで食事会をしましょ! 離れていても、同じものを食べられるっていいわよね!』という義母からの電話が。

流行りものが好きな義母らしく、帰歳暮(きせいぼ:帰省しないために会えない家族に送るお歳暮のこと)とかZoomとか言い出しちゃって…。贈ってくれるのはありがたいけど、家族水入らずの大晦日と元旦の予定をリモートで拘束されているみたいで、もやもやです」

5. コロナ禍での年末年始、垣間見えるそれぞれの本音

「今年は年末年始に義実家に行かなくてすむ!」とほっとしたのもつかの間、行かなくてもそれなりに憂鬱な事情がある模様。例年とは違う今年の年末年始だからこそ、子世代、親世代それぞれの本音があらわになっているようでもあります。

義実家との付き合いは、お互い無理のないことが大前提。特に第3波が到来しているコロナ禍の今は、いつも以上に慎重に行動しておきたいですよね。帰省をめぐるやりとりで露呈した本音が、今後のしこりとならないよう願うばかりです。

金谷 ひつじ