株式市場の振り返り-目立ったニュースがない中で、日経平均株価は4日ぶり反落

2017年6月21日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,138円(▲91円、▲0.5%) 4日ぶり反落
  • TOPIX 1,611.5(▲5.6、▲0.4%) 4日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,194.3(+27.0、+2.3%) 大幅反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:589、値下がり銘柄数:1,330、変わらず:101
  • 値上がり業種数:7、値下がり業種数:26
  • 年初来高値更新銘柄数:174、年初来安値更新銘柄数:9

東証1部の出来高は16億3,436万株、売買代金は2兆2,639億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。特段目立ったニュースがないこともあり、積極的な売買が控えられた模様です。ただ、一部の値嵩株の取引は堅調だったため、売買代金は2兆3,000億円に迫るなど、閑散相場ではなかったと言えます。

そのような中、NY市場の下落などもあり、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。前場の終盤には一時▲15円安まで下げ幅を縮小しましたが、後場の開始直後には一時▲112円安まで売られました。結局、その後も冴えない値動きとなり、4日ぶりの反落で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、日経平均株価よりは下落率が小さく終わりました。

東証マザーズ総合指数は大幅反発、売買代金は1,600億円超となる高水準

東証マザーズの出来高は1億3,708万株、売買代金1,631億円となりました。出来高は前日より減少しましたが、大型株市場同様に値嵩株の取引が増えたため、売買代金は増加しました。

出来高は12日連続の1億株超、売買代金は1,600億円超となり21日連続の1,000億円超となっています。売買代金は今年3番目に高い水準でした。

また、総合指数は大幅反発となり、2016年5月16日以来となる1,200ポイント回復(ザラバ)まであと一歩に迫っています。

ハイテク株に明暗、ソニーなど下落の一方、パナソニックが連日の高値更新

個別銘柄では、ダイキン工業(6367)、日東電工(6988)、花王(4452)、電通(4324)、キヤノン(7751)、JT(2914)などが、いずれも▲1%超の下落となりました。

また、ソニー(6758)、アドバンテスト(6857)、三菱電機(6503)など主力ハイテク株の一角が値を下げています。

その他では、スズキ(7269)など自動車株も総じて安く、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)など小売株も値を下げて引けました。

一方、パナソニック(6752)が連日で年初来高値を更新し、村田製作所(6981)も急騰して高値更新となりました。また、不振の自動車株の中でトヨタ自動車(7203)が上昇し、JR西日本(9021)は年初来高値更新となっています。

その他では、吉野家ホールディングス(9861)が高値更新となったのが目を引きました。

新興市場では、インターネットインフィニティー(6545)が値を飛ばしてストップ高となり、大幅反発となったアンジェス MG(4563)もストップ高で引けました。また、そーせいグループ(4565)も久々に急騰し、エディア(3935)も値を飛ばして年初来高値を更新しました。

一方、アカツキ(3932)は小幅反落で引け、力の源ホールディングス(3561)も値を下げました。

青山 諭志