2. 国民年金(基礎年金)「ひとり分の年金額ってどのくらい?」
ここからは、厚生労働省年金局の「令和元年(2019年)度 厚生年金・国民年金事業年報」から、現在のシニア世代の方が、どの程度の国民年金を受給しているかを確認します。
2.1 【国民年金】男女別・年金月額階級別受給権者数
- 男子平均:5万8866円
- 女子平均:5万3699円
※男女合わせての平均年金月額:5万5946円
こうしてみると性別による差は少ないですが、全体的に非常に低い年金額であることが分かります。
3. 厚生年金「ひとり分の年金額ってどのくらい?」
会社員・公務員などが受け取る厚生年金の受給額についても見ていきます。なお、以下に記載する「厚生年金保険(第1号)年金月額」には、基礎年金(国民年金)月額を含みます。
3.1 厚生年金保険(第1号)年金月額階級別受給権者数・男性
- 男子平均:16万4770円
- 女子平均:10万3159円
※男女合わせての平均年金月額:14万4268円
こうしてみると性別による差が大きいことがわかります。厚生年金は納めた保険料が、年金加入期間とともに受取額に反映されため、こうした男女差・個人差が生じるのです。
女性の平均受給額が低めなのは、出産・育児・介護などのタイミングで働き方を変えたり家庭に入る人が多いこともあるでしょう。