ポイント4. 年末調整の注意点

もし、年末調整の後に状況が変わった場合、翌年2月から3月中旬頃の確定申告をすることで対応できます。

例えば、年末調整後にお子さんが産まれ扶養に入れた場合、新たに生命保険や医療保険などに加入し生命保険料控除が増えた場合。

また、iDeCoの加入や金額を変更した場合、12月31日までに保険料を支払ったものであれば、その年の控除になります。

もしも、年末調整までに必要書類が届いておらず、また失くしていても、保険会社などで再発行した後に確定申告をすれば、所得税も住民税もしっかりと調整できます。

年末調整は現在の家族の状況や住宅ローン、保険料の支払いの内容で手続きができますが、ふるさと納税や医療費の控除などは、年末調整ではなく、翌年の確定申告でしか行うことができませんので、注意が必要です。

年末調整のまとめ

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年末調整は少し面倒に思うかもしれませんが、正しい金額で年末調整をすることで、所得税の還付を受けたり、翌年の住民税を少なくすることができるかもしれません。

お金が戻ってくるかもしれないと思えば、年末調整も楽しくなるでしょう。しっかりと手続きをし、多く払っていた税金が戻ってきたときは、自分のために使ったり、将来のために貯蓄しても良いですね。

払込額に限度額はありますが、iDeCoに加入したり金額を増やすことで、翌年の控除を増やすこともできます。年末調整は上手に利用し、自分が払う税金についても理解できるでしょう。

参考資料

香月 和政