3. カレーに使うお肉

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カレーに使うお肉も、東西の違いの1つとして挙げられます。関東は豚肉、関西は牛肉を使うことが多いようです。

2020年度のハウス食品の調査によると、豚肉を使う地域トップ3が東北・北海道・関東、牛肉を使う地域トップ3が関西・中四国・九州という結果に。

カレーに使うお肉の違いは、東日本と西日本の違いとも言えますね。

またカレーだけでなく肉じゃがのお肉も、関東では豚肉、関西では牛肉が多い傾向にあります。旅行でほかの地域を訪れたときは、定番料理に使っているお肉の違いを楽しんでみるのもいいかもしれません。

4. 大学の学年の呼び方

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大学の学年の呼び方は、関東では「○年生」、関西では「○回生」と呼ぶことが多い傾向にあります。関東と関西で違いが生じた理由は、昔の東京大学と京都大学の学校制度が違っていたためと考えられています。

東京大学では、学年ごとに履修する内容をしっかりと定めた「学年制」を取り入れていました。単位をきちんと取らないと、上の学年へは進級できずもう一度同じ学年をやり直すことになります。

こうして「学年」という意識が強くなり、関東では今でも大学の学年を「○年生」と呼んでいるようです。

一方、かつての京都大学では東京大学ほど厳密なカリキュラムを定めず、ある程度自由に履修できる「科目制」を採用しました。

そのため「学年」に対する意識が薄れ、代わりに大学に在籍した年数を「○回生」と表現するようになったようです。