5.【厚生年金・国民年金】いまどきシニアの年金受給額から考える私達の老後
ところで、年金生活になるとどのくらいの収入になるか想像できるでしょうか。
老後をむかえた際に単身か夫婦か、国民年金と厚生年金どちらの年金対象かにもよりますが平均額からざっくり老後の年収を見込んでみましょう。
5.1 国民年金の平均受給額
全体平均 5万6252円
- 男性平均 5万9040円
- 女性平均 5万4112円
5.2 厚生年金の平均受給額
全体平均 14万4366円
- 男性平均 16万4742円
- 女性平均 10万3808円
この金額は総支給額のため、実際に受け取る年金はここから社会保険料や税金などが引かれた金額です。
額面通りの年金額を受け取っても生活はカツカツになりそうな印象ですが、手取りではさらに少なくなります。
また、今後も少子高齢化に歯止めがかからなければ、2046年頃には現在の受給額より3割程度減額になるのではという考察もでています。
厚生年金の女性平均は約10万円ですから、支給額7万から各種控除があった場合、年金だけでは暮らせない人が増加すると見込まれるでしょう。
少しでも長く時間が残っている間に、老後資金の対策を考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 日本証券業協会「金融経済教育を推進する研究会「中学校(教員・生徒)における金融経済教育の実態調査結果について」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金Q&A(年金の受け取り・通知書等)」
尾崎 絵実