多くの人は、「不動産投資=商売」の原理原則に気がつかず、隠れたリスクを背負ったまま、そして当然、そのリスクの対策法も知らずに投資を行ってしまう。

こういう人は、拡大路線の先に大きな落とし穴が待っています。すべての人が「破綻」するかというとそうでは無いと思いますが、拡大路線をとった人の多くは、自分が行ってきた投資をいずれ後悔することになるでしょう。これは、いわゆる無自覚症候群がもたらす弊害です。

実はかくいう私も、その昔は無自覚症候群でした。

まだ、駆け出しの勤め人だったころ、ある掘り出し物件を見つけ、銀行に3億円借りにいったことがあります。自己資金ですって? そんなものありませんよ(笑)。

当然、銀行はこんな若造に融資するはずもなく、あえなく玉砕。支店長には、たしなめられるように、こう言われました。

「浦田さん、今は一生懸命仕事頑張った方がいいですよ」

その時は、なぜそんなことを言われたのかわかりませんでしたが、今となっては理解できます。当時、支店長はきっと腹の中ではこう言っていたのだと思います。

「鼻たれ小僧のお前が立つべきステージじゃないよ」と。

もし、今の私のスキルレベル、精神状態で過去に戻ったなら、きっと3億円借りられるという自信はありますが、当時の私は前しか見えない競走馬と同じだったようです。

不動産投資の真理は実に奥が深いですし、ここに書ききれるものではありませんが、不動産投資を成功させるために必要な知識は限られていて、学ぶことはそんなに大変ではありません。

今は、一般財団法人日本不動産コミュニティーが監修、認定する「不動産実務検定」など、実務知識を学べるスクールも全国にありますから、投資する前に、しっかりノウハウを学ぶことで成功の確率をあげることは十分できるはずです。

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浦田 健