共働きの増加とともに増えている、「専業主婦」に対する賛否両論の意見。

時代の変化に伴い、共働きを希望する人が多いのかと思いきや、年代によっても考え方は異なるようです。

ソニー生命保険株式会社が2022年9月22日~9月26日の間、全国の20歳~69歳の女性1000名に行った「女性の活躍に関する意識調査2022」によると「本当は専業主婦になりたい」と思う女性は20歳代が最多でした(2022年11月1日公表)。

同調査を詳しく見ていきましょう。

「本当は専業主婦になりたい働く女性」20歳代が最多

同調査で有職女性(675名)に本当は専業主婦になりたいか聞いたところ、全体では「そう思う(計)」は33.0%、「そう思わない(計)」は40.6%でした。

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出所:ソニー生命保険株式会社「女性の活躍に関する意識調査2022」

出所:ソニー生命保険株式会社「女性の活躍に関する意識調査2022」

年代別に見ると以下の通り。

本当は専業主婦になりたいか:そう思う(計)・そう思わない(計)

  • 20歳代:43.2%・33.3%
  • 30歳代:33.3%・34.0%
  • 40歳代:30.3%・41.4%
  • 50歳代:28.7%・50%
  • 60歳代:24.1%・51.8%

本当は専業主婦になりたいと最も多く考えているのは「20歳代」で43.2%にもなりました。

その他をみると、30~40歳代で3割台、50~60歳代になると2割台へ減少します。

特に50~60歳代は「そう思わない(計)」が50%を超えており、この年代では専業主婦になりたくない方が主流だとわかりますね。

働く女性が専業主婦を希望する理由、多くは「育児」か

日本ではいつから共働きが主流となったのでしょうか。

厚生労働省の「令和4年版厚生労働白書」によれば、1980年には専業主婦世帯が1114万世帯、共働き世帯が614万世帯。

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出所:厚生労働省「令和4年版厚生労働白書-社会保障を支える人材の確保-(本文)」(2022年9月16日公表)

出所:厚生労働省「令和4年版厚生労働白書-社会保障を支える人材の確保-(本文)」(2022年9月16日公表)

共働きと専業主婦世帯が逆転したのは1990年代。

2021年には共働き世帯が1247万世帯となり、専業主婦世帯は566万世帯となっています。

先ほどの調査では、50~60歳代の半数以上が専業主婦を希望していませんでした。今よりも専業主婦が普通の時代に子育てをした方々ですが、思ったよりも専業主婦になることを希望していないことがわかります。

一方で、共働きが主流な現代であっても、最も若い20歳代の働く女性の多くが専業主婦を希望しています。

これは単に「専業主婦を希望」するのではなく、家事や育児との両立が影響していると考えられるでしょう。

特に20歳代はお子さんが乳幼児のご家庭も多いもの。はじめての子育ては慣れないことばかりで、十分な睡眠もとれない中、お世話や遊びだけでなく片時も目を離せない…となれば、「体力がもたないから育児に専念したい」と考える女性も多いでしょう。

先ほどの年代別の専業主婦希望率をみると、年代が上がるほど、働く女性は専業主婦を希望しないことがわかります。

共働きが主流な時代であっても、やはり乳幼児育児の負担は女性には大きいことがわかります。

仕事と育児の両立不安が課題に

最近、0~2歳や妊婦への子育てクーポン配布が決定されるなど、少子化に対する対策案が次々と出ています。

少子化の要因の一つとして経済問題も大きく、共働きも主流となっていますが、一方で「仕事と育児の両立が不安」という声は絶えません。

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maruco/shutterstock.com

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今回の調査を参考にしても、働きながらも育児のために仕事を辞めたいと考える女性は少なくないことがわかります。

少子化対策の一つとして、仕事と育児が両立しやすい環境作りは今後より求められるでしょう。

参考資料

宮野 茉莉子