50歳代は「出費がもっとも多い年代」という見方も
50歳代は老後資金づくりのラストスパートだという意見も少なくありません。
一方で「50歳代は出費がもっとも多い年代」であり、思うように貯蓄できないという見方もあります。
親が50歳代になる頃には子どもがある程度自立できる年齢に達する家庭も多く、親離れ・子離れしている家庭も多いでしょう。とはいえ、ほとんどの場合、この年代になると教育費の負担がピークに達します。
子どもが大学に進学する場合、学費や下宿代などで4年間にわたって年間100万円以上かかることも珍しくありません。
また、高齢の親を経済的にサポートしたり、介護費用の一部を負担したりというご家庭もあります。
大きな出費が続くために月々の給料やボーナスを貯蓄にまわせないばかりか、これまでに貯めてきたお金を切り崩して生活の足しにしているご家庭も多いです。
50歳代女性の約7~8割が働いている
厚生労働省「令和2年版厚生労働白書」によると、2019年における50歳代女性の就業率は50~54歳で約80%、55~59歳で70%前半です。
女性の就業率が最も高い年代は25~29歳で82.1%、30歳代になるとわずかに下がるものの、20~54歳までの女性の就業率はほぼ横ばいといえるでしょう。