4. 高配当銘柄がウレシイ

やはりネット証券勤務で30代のDさんは「アメリカの株は高配当銘柄が多いのがうれしい。アメリカには株主優待がない代わりに、配当で株主還元をするという文化がある」と話します。

「『配当貴族』という長期にわたって毎年増配している企業もあって、長期保有する妙味があるというか…。もちろん株主優待を楽しみたくて日本株式を買うというのもアリだし、配当を楽しみに米国株式を買うのもアリ。自分の好みに合わせて選ぶのがいいと思う」と話します。

アメリカには確かに配当貴族と言われる高配当銘柄が多数存在します。毎年配当を増やすというのは、その企業の努力がうかがえるというもの。ただ、配当がほしいのか、株主優待がほしいのかは人によってさまざまです。日本株・米国株の両方を視野に入れて、自分の目的に沿った選択ができるといいですね。

ただし、米国株の配当金に課される税金は日本株の配当金に課される税金と少し違う仕組みになっているので注意が必要です。

米国株の配当金は、アメリカで10%の税金が差し引かれたあとに、さらに日本で20.315%が課されることになります。このような二重課税を調整するために「外国税額控除」という規定があり、一定額を所得税の額から差し引くことができます。

この「外国税額控除」を受けるためには、確定申告書等に所定の明細書などを添付する必要があります。米国株の取引をする場合には、事前に税金に関する情報を整理しておきましょう。