4. パートが社会保険に加入するメリット

パート主婦が社会保険に加入すると、保険料を支払うことで目先の手取りが減ってしまうデメリットがあります。

ただ、知っておきたいのは無意味なお金が取られているわけではないということ。

引かれる分、手厚くなる保障があるのも事実なのです。くわしく見ていきましょう。

4.1 メリット1. 将来の年金が増える

支払う保険料は、厚生年金保険料と健康保険料に分かれます。厚生年金に加入して保険料を納めることで、将来の年金を上乗せすることができるのです。

出所:厚生労働省「社会保険適用拡大 特設サイト」

配偶者の扶養に入る場合は満額でも約78万円ですが、例えば年収120万円の方が10年加入すれば月額5000円、年収150万円の方が20年加入すれば月額1万2900円を上乗せできます。

将来の年金を不安視する方も多い昨今、年金を増やせるのは大きなメリットと言えます。また障害年金や遺族年金の保障も手厚くなります。

4.2 メリット2. 健康保険の保障内容が充実する

配偶者の健康保険の扶養に入っている場合、傷病手当金や出産手当金などが対象外です。病気やケガ、出産で仕事を休んでしまうと無収入となりますが、自分の健康保険であれば給与の約3分の2が保障されます。

こうした公的保険が充実していれば、民間の保険で備える分も必要最低限で済みます。毎月の保険料を軽減できるかもしれませんね。