日経平均は、大幅安から一転して反発
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線が収れんするあたりで上値を抑えられており、先週はこれを回復できるかどうかがポイントでした。
2022年10月10日はスポーツの日で休場。11日に回復が期待されましたが、実際には大きく窓をあけて下落、翌日、翌々日も弱い動きでした。ところが週末の14日には一転して大きな陽線となり、25日線付近まで戻し、2万7000円台も回復しました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。
方向性としては大きく二つ。まずは先週の勢いが継続し、上昇していく方向。目先には、25日線、75日線、200日線が収れんしており、まずはここを抜けることが必要です。抜けると比較的視界は広がっており、9月13日の高値(2万8659円)、8月17日の高値(2万2222円)あたりが上値メドになります。
逆に、今週、主要な移動平均線に再度上値を抑えられる可能性があります。
さらに直近の押し安値である10月13日の安値(2万6237円)を割ると注意が必要です。その場合の下値メドは10月3日の安値(2万5621円)、6月20日の安値(2万5520円)あたりになります。このあたりを下回ると、目線を下に持たざるを得なくなります。
まずは、今週、主要な移動平均線が集まる2万7500円付近を超えられるかどうかがポイントになります。
直近では、日足の陰線と陽線が交互に出現するような局面が続いています。判断が難しいようであれば、このあたりを超えたのを確認してから出動しても遅くはないでしょう。
参考資料
下原 一晃