春咲きの多年草は今から植えておけば、冬越しして春に美しい花を咲かせます。
秋のうちに植えておくと株が充実して、花の上がり方もよくなりますよ。今から苗を準備して、庭や花壇に植栽してみてはいかがでしょうか。
そこで今回は植えっぱなしで大丈夫な、秋に植えて春に咲くオススメの多年草を紹介します。
美しい花が春に咲く!オススメの秋植え多年草6選
アネモネ
原色系のカラフルな花を咲かせるアネモネは、オリエンタルな雰囲気が漂う多年草。最近はブラック系のアネモネが注目を集めています。冬の定番花のパンジー・ビオラ、プリムラジュリアンなどとも相性バツグンです。
植え付けの適期は10~12月、開花期は2~5月。アネモネは球根植物なので、雨が少なく地面の温度が低い時期に植え付けます。近年は温暖化の影響もあり、今の時期でも気温が高い時期があります。少し冷え込む日が続いた時期に植え付けるとよいでしょう。
寒さの厳しい季節を土のなかで過ごすことになるため、寒冷地では霜にあたらないよう、深めに植えておきます。その他の地域では深さ3センチ程度に植えるようにします。
スカビオサ
品種が多いスカビオサは春と秋が植え付け適期の多年草。開花時期は秋咲き、春咲き、四季咲きなど、品種によって異なり、パープルやブルーの大人っぽい花が、たおやかで美しいのが特徴です。
高温多湿に弱く、夏越しが難しいため、一年草や二年草として扱われることも。冬の寒さには強いため、特に対策は不要ですが、霜や寒風対策はおこなっておくほうが無難です。
草丈が高くなる品種は風で倒れないように風への対策もしておこなっておきましょう。
カレンデュラ
キンセンカとも呼ばれるキク科のカレンデュラはイエローが目を引く華やかな花。開花期は12~5月までで、花が少ない時期に鮮やかな花色で庭を明るく彩ります。
強健な性質で、植えっぱなしでも育てることができます。ただし夏の暑さに弱い品種もあるため、その場合は一年草として扱われる場合もあります。
60センチほどに生長する高性種は切り花にも重宝します。家の中でも飾って楽しめるのは嬉しいですね。
ワスレナグサ
10月いっぱいが植え付けの適期のワスレナグサは多年草。ただし、暑さに弱いため、寒冷地以外では一年草として扱われています。
春に咲く可憐な花はホワイトやピンク、ブルーの美しい色合い。半日陰でも育ちますが、日当たりのよい場所で育てると花つきもよくなります。水は根腐れに注意しながら、定期的に与えるようにしましょう。
スイセン
イエローやオレンジ、ホワイトの花が可愛らしいスイセンは11月までが植え付け適期。球根をこの時期に植え付けると、冬から春にかけて花を楽しむことができます。
球根が腐らないように、水はけと日当たりのよいところで育てましょう。庭植えの場合、水やりはほとんど必要ありません。雨が降らない日が続くようなら適宜与えるようにしましょう。
強健な性質で植えっぱなしでも数年間は花を咲かせます。
ベロニカ・オックスフォードブルー
植えっぱなしで冬越しができるベロニカ・オックスフォードブルーは、春から夏にかけて花をたくさん咲かせる多年草。ほふくして広がる性質があるため、グランドカバープランツとしても楽しめます。
春に咲く青い小花は可愛くてオシャレ。半日陰でも育ちますが、花つきをよくするためには日向で育てるほうがよいでしょう。
まとめにかえて
今回は秋に植えて春に花が咲く多年草を紹介しました。多年草には大人っぽい雰囲気の花々が多く、落ち着いた花色や風情はナチュラルガーデンによく似合います。
多年草がメインの庭は手入れもラクになるので、初心者にもオススメです。カラフルな一年草をプラスすれば、より華やかな庭になりますよ。オシャレな庭づくりを楽しんでみてくださいね。
LIMO編集部