3.2 おひとりさまの備え2:非課税制度を活用し、老後資金を準備する

老後資金を準備するには、所得税などの税金を節約しながら、お金を効率的にまわす方法があります。

1. iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)に加入する

iDeCoは、準備、運用、受取のどの状況においても、税金がかかりません。準備時は、掛金全額が所得控除になり税金が安くなり、運用時の収益も非課税になります。

さらに、年金の受給時は税制優遇措置が受けられます。iDeCoは、老後資金を合理的に準備するにはうってつけの方法です。ただし、原則60歳まで引き出せない点に注意しましょう。

2. つみたてNISAを利用する

つみたてNISAは、投資信託などで得た配当金や分配金、売却益などに対して、通常であればかかるはずの税金(20.315%)がかからなくなる制度です。

つみたてNISAで購入する商品は、国が定めた基準を満たした投資信託・ETF(上場投資信託)のみ。運用初心者でも選びやすいよう、手数料が安く、長期間かけてお金が増やせると見込まれる商品が揃っています。

また、つみたてNISAの資産は、いつでも自分の都合で自由に引き出せます。