株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、“閑散に売りなし”の典型例に

2017年5月22日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,678円(+87円、+0.5%) 続伸
  • TOPIX 1,567.6(+7.9、+0.5%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,073.7(+16.2、+1.5%) 大幅続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,354、値下がり銘柄数:531、変わらず:131
  • 値上がり業種数:30、値下がり業種数:3
  • 年初来高値更新銘柄数:153、年初来安値更新銘柄数:20

東証1部の出来高は14億6,741万株、売買代金は1兆9,224億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。週末の北朝鮮リスクの再燃、および米国での政治リスクの継続などから、一気に模様眺めムードに突入した結果、久々の閑散相場となりました。

出来高は4月17日以来の低水準であり、売買代金は4月18日以来となる2兆円割れとなっています。

そのような中、日経平均株価は寄り付きから高く推移し、前場の序盤には一時+132円高になる場面が見られ、19,700円台を回復しました。しかし、その後は上値が重くなり、一時は+28円高まで上げ幅を縮小します。後場は一転して膠着状態となり、徐々に値を上げて引けましたが、19,700円回復はなりませんでした。

なお、TOPIXも同じような値動きとなっています。

東証マザーズ総合指数は大幅続伸、売買代金は再び1,000億円割れへ

東証マザーズの出来高は6,683万株、売買代金897億円となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。大型株市場同様に、一気に模様眺めムードが強まった結果、売買代金も再び1,000億円を割り込んでいます。

ただ、好決算銘柄を中心に下値を拾う動きが出ており、総合指数は大幅続伸となりました。本格的な資金流入とはなっていませんが、一応、これで1,100ポイントへトライする体制が整いつつあるようです。

花王が6連騰で連日の年初来高値更新、ソフトバンクGも大幅高に

個別銘柄では、花王(4452)が怒涛の6連騰で年初来高値を更新し、急騰した資生堂(4911)も同じく高値更新となりました。また、ソフトバンクグループ(9984)が大幅高となり、トレンドマイクロ(4704)も大きく値を上げて引けています。

その他では、コマツ(6301)や日立建機(6305)など建機株が大幅高となり、良品計画(7453)が急騰して高値を付けたのが目を引きました。

一方、連日の高値更新が続いた東京エレクトロン(8035)が小幅反落となり、アドバンテスト(6857)も大きく値を下げました。また、日産自動車(7201)が小幅下落となり、ファーストリテイリング(9983)もわずかに値を下げて引けています。

新興市場では、ユーザベース(3966)が値を飛ばしてストップ高となり、サイバーステップ(3810)やドリコム(3793)も値を飛ばして高値を付けました。一方、串カツ田中(3547)は取引時間中に年初来高値を更新しましたが、その後は利益確定売りに押されて下落して引けています。

青山 諭志