余裕資金がなくても投資はできる?
30歳代の貯蓄をみると、貯蓄ゼロの方も一定数います。貯蓄の必要性を感じなかったり、ご家庭の状況によってはなかなか貯蓄できない場合もあるでしょう。
現代は住宅ローンや教育費に合わせて、自分で老後資金を準備する時代です。2022年度の年金受給額は0.4%減額となっており、30歳代の方が将来いくら受け取れるかわかりません。
2019年には「老後2000万円問題」が話題になりましたが、老後資金は大金となるからこそ、若いうちからコツコツと貯めるのが基本です。
まずは先取り貯金などを利用して、給料日に貯金した残りのお金で生活し、3〜6カ月分の生活費を貯めておきたいですね。
万が一に備えた貯蓄ができたら、先取り貯金の一部をつみたてNISAなどを利用して運用するといいでしょう。
つみたてNISAは自分で投資信託などから商品を選び、毎月一定額を積み立てていくもの。年40万円まで、最長20年間、運用益に約2割かかる税金が非課税になります。
月100円からはじめられ、途中で引き出すこともできるため、若いころからはじめる投資に向いています。まずは少額から実際にはじめてみると、投資の経験を積むことができたり、経済情報を見るようになったりと、運用だけではないメリットも得られるでしょう。
まずは情報収集からはじめてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」各種分類別データ
- 日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果 (2022年3月31日現在)について」
- 金融庁「つみたてNISA」
宮野 茉莉子