相次ぐ物価上昇で、家計のやりくりに悩む人は増えているのではないでしょうか。誰かに相談したくても、お金の話はなかなかしづらいものですよね。
いくら貯めたかなどを話題にするのは難しいものの、目標とする貯蓄額を決めることは、資産作りの第一歩です。
とはいえいくらぐらいが適当な額なのでしょうか。
そこで今回は、「貯金」と「借金」を世代ごとに見ていきましょう。
1. みんなの平均貯蓄額「1880万円」
最初に、全体の平均貯蓄額をながめていきます。
総務省が2021年5月に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、世帯当たりの貯蓄額は以下の金額です。
- 1世帯当たり貯蓄現在高・・・1880万円
- 貯蓄保有世帯の中央値・・・1104万円
平均貯蓄額は1880万円となりました。また、より実態に近い中央値でみると1104万円です。
2. 「平均貯蓄1880万円」3分の2が下回る。100万未満が1割超
次に、二人以上世帯の貯蓄の分布をみていきましょう。
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総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-」
- 4000万円以上・・・12.8%
- 3000万~4000万円・・・6.7%
- 2500万~3000万円・・・4.8%
- 2000万~2500万円・・・6.4%
- 1800万~2000万円・・・2.7% ⇐平均貯蓄額(1880万円)
- 1600万~1800万円・・・3.6%
- 1400万~1600万円・・・4.0%
- 1200万~1400万円・・・4.9%
- 1000万~1200万円・・・5.3% ⇐貯蓄保有世帯の中央値(1104万円)
- 900万~1000万円・・・3.1%
- 800万~900万円・・・3.7%
- 700万~800万円・・・3.5%
- 600万~700万円・・・4.0%
- 500万~600万円・・・4.6%
- 400万~500万円・・・4.2%
- 300万~400万円・・・5.0%
- 200万~300万円・・・4.9%
- 100万~200万円・・・5.3%
- 100万円未満・・・10.5%
平均貯蓄の1880万円には届かない世帯が67.6%(前年67.2%)と3分の2以上となっています。貯蓄平均は、一部のお金持ちが引き上げているといえるでしょう。
3. 平均貯蓄「1880万円」預貯金が6割超に
先述の通り、平均貯蓄額は1880万円でした。その内訳をチェックしていきます。
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総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-」
- 通貨性預貯金・・・584万円
- 定期性預貯金・・・615万円
- 生命保険など・・・357万円
- 有価証券・・・295万円
- 金融機関外・・・29万円
次に、年代別に貯蓄額を見ていきましょう。
4. 【年代別】20~70歳代以上の平均貯蓄「2000万円」はいつ超えるか
では、年代ごとに貯蓄の額をチェックしていきましょう。
- 20代(~29歳)・・・414万円
- 30代(30~39歳)・・・774万円
- 40代(40~49歳)・・・1134万円
- 50代(50~59歳)・・・1846万円
- 60代(60~69歳)・・・2537万円
- 70代以上・・・2318万円
基本的には年齢が高くなると同時に、貯蓄額も増加していく傾向がありますね。そして、平均1000万円を40代で超えたのち、2000万円を60代で突破します。貯蓄額は60代で最高額となります。
60代の貯蓄が多いのは、財産の相続や退職金によって、多額の資金を受け取る人が増えていることが原因かもしれません。
ここまで、貯蓄額について見てきましたが、次は負債についても確認してみましょう。
5. 【年代別】20~70代以上「負債と住宅ローン」を知る
ここからは、年代別に負債の平均額を見ていきます。
※【 】内は住宅ローンの全体に占める割合です。
5.1 20代の負債・住宅ローン(~29歳)
負債の平均額・・・802万円
・うち住宅ローン・・・750万円【94%】
5.2 30代の負債・住宅ローン(30~39歳)
負債の平均額・・・1452万円
・うち住宅ローン・・・1374万円【95%】
5.3 40代の負債・住宅ローン(40~49歳)
負債の平均額・・・1172万円
・うち住宅ローン・・・1080万円【92%】
5.4 50代の負債・住宅ローン(50~59歳)
負債の平均額・・・692万円
・うち住宅ローン・・・618万円【89%】
5.5 60代の負債・住宅ローン(60~69歳)
負債の平均額・・・214万円
・うち住宅ローン・・・172万円【80%】
5.6 70代以上の負債・住宅ローン
負債の平均額・・・86万円
・うち住宅ローン・・・62万円【72%】
負債額のほとんどが「住宅・土地のための負債」、住宅ローンで占められていますね。
30〜40代では、負債額は平均1000万円を超えました。
50代以降、住宅ローンは金額・割合ともに減少しています。
【年代別】20~70代以上の平均貯蓄額から老後を想像する
今回は、年代別に貯蓄や負債をながめてきました。
ご紹介したデータはあくまで平均・中央値であり、実際は個々のご家庭の状況によって異なるでしょう。
とはいえ、1つの参考にはなる数値ではあるので、これをもとにご自身のマネープランを検討してみるといいでしょう。
人生100年時代、老後を豊かに暮らすために、現役時代のうちからコツコツ貯蓄を進めておくことをおすすめします。
参考資料
齊藤 慧
