フランスの冷凍食品専門店「Picard (ピカール)」上陸
イオン(8267)のワールドフェストをご存じでしょうか。「世界のいいものイオンから!」というキャッチフレーズである国をピックアップし、その食材をイオンの店舗で提供するキャンペーンです。
今年は4月前半にフランスフェアを、ゴールデンウィークにタイフェアを行っています(ちなみに3月にはこれとは別に東北産品をとりあげた「にぎわい東北フェア」も行われました)。
このときフランスの食材で思い出したのが、イオンがイオンサヴールという会社を2016年6月に設立し、フランス発の冷凍食品専門店「Picard(ピカール)」を日本で展開し始めたことでした。
2016年11月に1号店となる青山骨董通り店とEC店舗を開店し、その後順調に事業を拡大しています。現在はピカール業態としては麻布十番店、中目黒店の3つの実店舗があり、さらにPetit Picard(プチピカール)として品川シーサイド店、東雲店、東久留米店が運営されています。
そこで、週末に麻布十番店に足を伸ばして買い物をしてみました。
「Picard (ピカール)麻布十番店」へ行ってみた
このピカール麻布店はもともとピーコックストア麻布十番店だった場所にあり、麻布十番駅から徒歩で5分ほどです。1階はピカールに加えて、オーガニック食品のスーパーである「Bio c'Bon(ビオセボン)麻布十番店」とドラッグストア「ウエルシア麻布十番店」を併設しています。
中に入るとピカールとビオセボンがワンセットになっていて異国気分が広がります。入って右手のビオセボンでは有機農産物、有機加工品などが整然と並び、バーカウンターやテーブルスペースもあってゆったりとしています。
一方、左手のピカールの売り場では平型の冷蔵ケースにサイズが大きめのピザやパン、アイスクリーム、野菜・肉・海産物などの冷凍食品がずらっと並んでいます。
麻布十番という土地柄、客層はリッチ層だと思われます。日本人ばかりではなく、海外の方も多く見えました。
筆者は「たくさん買ったら冷凍庫に入らないかも」と心配しましたが、家族はあれもこれもと目移りし、なかなか買い物が進みません。結局、ムール貝漁師風(白ワイン、クリーム蒸し)、パプリカミックス、ミニクロワッサンなどを買いこんで店を後にしました。
ちなみに、ムール貝もクロワッサンもおいしくいただけました。またパプリカミックスは料理の彩りを高めるのに重宝しました。パプリカをまとめて買ってきて冷凍しておけば同じだろう、という気もしないではありませんが。
高まる冷凍食品への期待に「手軽で、かつおしゃれ」な解を提供
高齢化、共働き、世帯構成人数の減少など人口動態が変わる中で、チルド食品や冷凍食品の需要が高まっています。近くのコンビニに行くと、昔に比べてこれらの食品が多く売り場を占めるようになりました。
そんななか、冷凍食品の手軽さ・便利さに加えて、普段にない目新しさも求めたいというニーズに応えるのがピカールの狙いではないでしょうか。イオンはピカールを通じて、質の高い素材を活かした料理・デザートをさまざまなシーンで楽しめるような「ミールソリューションプロバイダー」を目指すと言っています。今後の展開に注目したいと思います。
LIMO編集部