定年後の貯蓄と収入について考えておきたいこと
厚生労働省の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均年金月額は5万6252円、厚生年金は14万4366円。
60歳代で残っている住宅ローン残高割合で、最も多いのが「501万円以上1000万円以下」なので、年金だけでローンを返済するのは難しいと分かります。
さらに、貯蓄から住宅ローンを差し引いた貯蓄額では、老後の生活に不十分である可能性も。これから定年を迎える方は、今後の働き方について考えておきましょう。
最近では定年後も働く方が増えています。先ほどの独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査によると、回答者のうち60歳以上も仕事をした割合は59.0%となっています。
この59.0%のうち、60〜64歳層は70.2%、65〜69歳層は50.1%もの方が定年後も就業していると回答しています。
つまり定年後の貯蓄と収入については、定年を迎える前から確定拠出年金などの運用でお金を増やしつつ、住宅ローン返済の目処についてしっかり検討しておくのが大切だと言えます。