4. 年金だけに頼らない!「今から」自分で準備する
ここまで、国民年金と厚生年金の受給額について眺めてきました。
現在のご自身の収入と比較して、「少ない」と感じた方も多いのではないでしょうか。
公的年金だけに頼らず、ご自身でも対策をしっかりしていくことが重要でしょう。最後にそのためのポイントをお伝えします。
- ポイント1「世界株式」に目を向ける
- ポイント2「長期積立」でコツコツ運用を
- ポイント3「投資と保障のバランス」を意識する
将来、大きな資産を作っていく際には、「長期・積立・分散」が大切です。運用は、なるべく長期でコツコツ積み立てていただくことが大切です。
また、運用先としては成長が期待できる資産を選ぶと良いでしょう。具体的には、世界株式などで世界の株式に分散できる商品が良いと考えられます。
そして重要なのが、長期で運用し続けるために「積み立てができなくなるリスク」を避けておくことです。
具体的には、病気やケガ、働けなくなったときのリスクがありますが、必要最低限でも保険商品で備えておけば安心ですね。
この3つのポイントを意識して、老後の準備を始めてみてはいかがでしょうか。
どんな方法にも合う・合わないがあります。とれるリスクも個人によって異なるでしょう。本当に自分に適した方法を見つけるためにも、まずはしっかり情報収集を行いましょう。
参考資料
宮内 勇資
執筆者
専修大学商学部卒業後、水戸証券株式会社に入社。リテール営業に従事し、入社後より卓越した成績を残す。受賞歴多数。国内外株式、投資信託、債券などが得意分野。キャリアの途中からは人材育成にも携わり、主に若手社員の能力向上に大きく貢献した。現在は金融IT企業で個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。ヒアリングを重視したコンサルティングに定評がある。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)