2022年7月15日に行われた、ミタチ産業株式会社2022年5月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。

スピーカー:ミタチ産業株式会社 代表取締役社長 橘和博 氏

2022年5月期決算説明会

橘和博氏:本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。ミタチ産業の2022年5月期決算発表を始めさせていただきます。発表は私、橘和博が務めます。それでは、当期の業績についてご説明します。

1. 2022年5月期 ハイライト

当累計期間における事業環境としては、新型コロナウイルスに関して感染者数の増減はありつつ、経済活動の回復が見られたものの、原材料価格の上昇、半導体や電子部品の継続的な需給逼迫、地政学リスクの顕在化、金融資本市場の変動など、依然として不透明な状況が継続しています。

当社グループを取り巻く環境において、IoTやAI、Web3.0などに見られるデジタル技術の活用や、それらによる構造変化が進む中、当社が取り扱う半導体や電子部品、ソリューションサービスの需要は継続して増加が見込まれています。

このような環境のもと、当社グループの主要取引先である自動車分野については、車載器関連の半導体や電子部品の販売に関して、半導体不足による顧客の生産調整などの影響を受けたものの、堅調な市場を背景に売上高は前期比で増収となりました。産業機器分野については、ITや自動車に関連した工作機械向けEMSの受注増加などにより、売上高は前期比で増収となりました。

民生分野については、コロナ禍からの回復によるEMSの受注増加や海外での半導体、電子部品の受注増加もあり、売上高は前期比で増収となりました。アミューズメント分野については、遊技機関連の受注増加により、売上高は前期比で増収となりました。また、当社グループでは継続的な売上高の伸長に努めるとともに、グループ全体でのコスト抑制策を継続し、収益の維持と向上に努めてきました。

2. 2022年5月期 決算概要

これらの結果、当連結累計期間における売上高は、前期比25.5パーセント増の425億1,900万円となりました。営業利益は前期比118.3パーセント増の20億1,800万円、経常利益は前期比113.3パーセント増の21億3,400万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比120.3パーセント増の14億6,500万円となりました。

10. 2023年5月期予想

なお、現時点での2023年5月期の業績見通しは、売上高は前期比1.2パーセント減の420億円、営業利益は前期比30.6パーセント減の14億円、経常利益は前期比29.7パーセント減の15億円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比28.3パーセント減の10億5,000万円を予想しています。

9. 株主の皆様への還元方針

続いて、利益配分についてご説明します。当社の配当政策は長期的視点に立った財務体質と経営基盤の強化に努めるとともに、株主各位に対する利益還元を経営の重要課題と考えています。当期の期末配当金については25円、年間配当金は40円をそれぞれ予定しています。次期の利益配分については、1株あたりの中間配当金15円と期末配当金15円、合わせて年間配当金30円を予定しています。

11. 中期経営計画(2021年度~2023年度)

当社を取り巻く環境は、自動車のさらなる電動化の進化、民生分野や産業機器分野におけるIoT、またそれらに関わるサービスの拡大などから、当社が扱う半導体や電子部品、ソリューションサービスについて引き続き需要や機会の増加が見込まれています。

トピックス・取組み

そのような環境の中、足元では非接触パネルやアルコール検知器を含めたアルコールチェックのクラウド管理サービスを販売開始予定です。

トピックス・取組み

また、自社ECサイト「MITACHI Web Store」への掲載商品拡充や、複数の協業先との業務提携による商品やサービスの拡充などに努めていきます。

14. 創業50周年

当社は2022年9月20日に創業50周年を迎えます。これまで育てていただきましたお客さま、仕入れ先さま、関係者のみなさまに厚く御礼申し上げます。当社グループは、3ヶ年の中期経営計画2023の重点施策を着実に進め、当社グループの企業価値向上のため、グループ一丸で取り組んでいきます。引き続き変わらぬご支援をいただけますよう、よろしくお願いいたします。

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