老後に備える方法も多様化へ
老後資金に備える方法も、現代では多様化しています。
預貯金だけではお金が増えない一方で、非課税で運用ができるiDeCoやNISA制度も用意されており、繰下げ受給が75歳までできるようになるなど公的年金の制度も変化しています。
老後資金に備える方法は「働き続ける、私的年金を作る、貯蓄する、運用を取り入れる、繰下げ受給をする」などさまざま。働き方一つとっても、現代では多様な方法があります。
1つの方法だけでは備えきれず、上記の複数の方法を選んで老後に備える方は多いでしょう。
大切なのは自分に合った、長く続けられる方法を選ぶこと。長期休暇など時間に余裕のある時に、老後の必要額の計算や、備える方法についてまずは情報収集してみてはいかがでしょうか。
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]「用語の解説」によると、「ゆうちょ銀行、郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託等の有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいう。なお、貯蓄は世帯全体の貯蓄であり、また、個人営業世帯などの貯蓄には家計用のほか事業用も含める」とあります。
参考資料
- 帝国データバンク「食品値上げ、年内「2 万品目」迫る 円安影響で記録的「値上げの秋」に 」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2021年(令和3年)平均結果―(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
宮野 茉莉子