200日移動平均線を回復し、3万円も視野に

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。ここのところ、200日移動平均線で下値をサポートされるような動きとなっており、先週はこれを維持できるかどうかがポイントでした。

実際には、週初の8月1日、2日は200日線付近まで下落しましたが、その後は窓をあけて上昇しました。

週末には大きな陽線となり、200日線から上放れるような、力強い展開となりました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

チャートの形は悪くありません。これまで3月下旬、6月上旬と、いずれも200日線付近で上値を抑えられ、調整する流れでした。しかし、今回は逆に200日線で下値を支えられ、さらに上昇しました。

心理的節目となる2万8000円も回復しました。目線は上に持っていいでしょう。

上値メドは、直近の戻り高値である6月9日の高値(2万8389円)です。そこまで行くと、その前の節である3月25日の高値(2万8338円)も超えてきます。

そうなると、1月5日の高値(2万9388円)あたりまで、目立った節はないので、するすると上昇する可能性があります。3万円台回復も視野に入ってきます。

ただし、6月9日の高値(2万8389円)を超えられない場合は注意が必要です。さらに再度200日線を割るようなことになると、3月下旬、6月上旬と同じ流れになってしまい、結局は200日線で上値を抑えられたということになってしまいます。

ただし今回は200日線まで距離もあることから、200日線を割るまでは、押し目買いの好機と見ていいでしょう。

参考資料

下原 一晃