お盆には「4つの時期」がある

元々お盆は旧暦(月の歴)から行われるようになった行事です。現在の新暦(太陽暦)となる際、どの期間をお盆とするかで3つの時期に分かれました。

LIMO編集部作成

  • 新盆(新暦盆):7月13日〜15日(16日)
  • お盆:7月31日〜8月2日
  • 月遅れ盆:8月13日〜16日
  • 旧盆:毎年旧暦で行う(日付不定)

時期ごとに見てみると、多くの地域では月遅れ盆に該当しているのが分かります。

新盆やお盆が該当する地域も詳しく見ていきましょう。

関東などの一部地域は「新盆」

主に東京・静岡・石川・神奈川・北海道の一部地域では、旧暦の日付だけをそのまま採用した「新盆」を取り入れています。

旧暦から新暦に移行した際、旧暦の日付は1ヵ月後ろ倒しになりました。その時に旧暦と日付のみ同一の日を新盆としたのです。

多摩の一部地域は7月31日〜8月2日が「お盆」

東京の多摩地方では、新盆ではなく7月31日〜8月2日を「お盆」としています。

新盆や月遅れ盆といった名称はないため、単純に「お盆」と呼ばれます。

関西を含む多くの地域は「月遅れ盆」

関西を含む多くの地域は、8月13日〜16日頃の「月遅れ盆」を取り入れています。

明治政府が行った改暦は国際基準の暦への転換でした。旧暦と新暦には30日のズレがあるため、お盆の時期も1ヵ月遅くなったのです。

沖縄は毎年旧暦で「旧盆」を行う

沖縄も独自のお盆を行っています。

毎年旧暦でお盆を行うことから「旧盆」と呼ばれ、他の地域とは異なり日付が毎年変わるのが特徴です。

旧暦の7月13日〜15日(16日)で実施する時もあれば、今年は8月10日(水)~8月12日(金)・13日(土)が旧盆日程です。