損害保険ジャパンは2022年7月22日、保険契約審査事務においてデジタル技術を導入し、完全ペーパーレスでの事務処理を開始したと発表しました。
保険などの金融商品について、契約の際には数多くの書類を読んだり、記入したりする必要がありましたが、損保ジャパンはこういった業務体制にメスを入れたようです。
今回はこの概要を振り返っていきます。
損保ジャパンが保険契約審査事務を完全ペーパーレス化
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出所:損害保険ジャパン株式会社「デジタル技術導入による保険契約審査事務の完全ペーパーレス処理の開始」
損保ジャパンは保険契約審査事務を完全ペーパーレス化することで、業務の効率化を図るほか、新型コロナウイルスなどの感染症蔓延時といった有事の際にも、業務継続可能な体制を構築するという狙いを明かしています。
同社は従来、顧客との保険契約手続き事務の機械化・ペーパーレス化を進めてきました。
一方、バックオフィスでの事務については、リアル(現地・現物)での業務が数多く残っていたと言います。
しかし、コロナ禍のような「出社を制限せざるを得ない」状況下では、バックオフィスでの業務が継続できないリスクがあります。
こうした中、同社は昨今重要視される「レジリエンス」を軸に、事務業務のデジタル化を進め、完全ペーパーレスの体制を構築したようです。
レジリエンスとは
損保ジャパンはリリースの中で、「レジリエンス強化」という狙いを示しています。
この「レジリエンス」とは、もともと「回復力」「弾性(しなやかさ)」という意味の言葉です。
経済やビジネスの現場では、「外部環境の変化にも柔軟に適応できる」といった意味合いで使われることが多いです。
似た文脈で使われる言葉として、SDGsの中で強調される「サステナブル」というものもあります。
こちらは「持続可能」「長らく維持できる」といった意味で使われます。
「事業のレジリエンスが高いため、この事業はサステナブルである」といったように、レジリエンスとは性質であり、サステナブルはその結果としての継続可能性とも言えるかもしれません。
まとめにかえて
損保ジャパンのような金融機関でも普及するペーパーレス。
業務効率化や費用削減といった目的と語られることが多いですが、昨今では「事業の継続可能性」にも関わってくるようです。
業績や社会からの評価のほか、株価にも長期的には影響を与えてくるかもしれません。
今後も注目です。
参考資料
石津 大希
